こんな「更年期かな?」はありませんか?
- 急にカーッと暑くなって汗がふき出すことが増えた
- 夜、寝ているときに汗をかいて目が覚めてしまう
- ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりして自分でも戸惑う
- 動悸がしたり、息苦しさを感じることがある
- 眠りが浅く、朝起きてもスッキリしない
- 肩こり・関節痛・頭痛など、なんとなく不調が続いている
- デリケートゾーンの乾燥や、性交時の痛みが気になる
- 「年齢的に、更年期ってやつなのかな?」と頭をよぎることがある
こんなサインが重なってくると、
「これって更年期? それとも、ただの疲れ?」
と不安になってしまうかもしれません。
FemTure Houseでは、
「更年期=がまんの時期」ではなく、
これからの人生をどうラクに・心地よく過ごしていくかを見つめなおすタイミング
としてとらえています。
「更年期かな?」と思ったときに知っておきたいこと、
そして日常でできることを、やさしく整理してみましょう。
更年期って、どんな時期?
「更年期」とは、
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌がゆるやかに減っていく時期のことを指します。
一般的には
- 40代半ば〜50代半ばごろ
- 月経が不規則になり、やがて完全に止まるまでの前後の時期
をまとめて「更年期」と呼ぶことが多いです。
この時期には、ホルモンバランスの変化に加えて、
- 仕事や家庭、親の介護などのライフイベント
- 自分の年齢や体の変化への戸惑い
- 社会的な役割の変化
が重なりやすく、心と体の両方がゆらぎやすい時期でもあります。
「更年期」という言葉だけが一人歩きして、
怖いイメージを持ってしまいがちですが、
実際には
- 症状がほとんど出ない方
- 部分的な不調はあるけれど、セルフケアや環境調整で乗り切れる方
- 医療のサポートを受けながら安定を取り戻していく方
など、感じ方も乗り越え方も人それぞれです。
更年期のサインかもしれない症状たち
ここでは、「更年期かな?」と感じやすい代表的な症状をタイプ別に整理してみます。
※必ずしもすべてが更年期だけのせいとは限らず、他の病気が隠れていることもあります。
1. ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)
- 顔や首から急にカーッと熱くなる
- 上半身だけ汗がふき出す
- 夜中に汗をかいて、パジャマを着替えたくなることがある
日常でできる工夫
- 通気性のよい服や重ね着で、温度調整しやすくする
- 首元や脇など、熱がこもりやすい部分を意識して風を通す
- カフェインやアルコール、辛いものがトリガーになる方もいるので、
「どきどき・ほてりが出やすいタイミング」をメモしてみる
こんなときは受診も検討を
- 動悸・胸の苦しさが強く、「心臓の病気では?」と不安になる
- 日常生活に支障が出るほど頻回に起こる
- 発汗とともに、急な体重減少や強いだるさが続く
「更年期だから仕方ない」と決めつけず、
一度婦人科や内科で相談しておくと安心です。
2. 気分の落ち込み・イライラ・不安感
- 些細なことでイライラして、自分でも驚いてしまう
- 理由もなく涙が出てしまうことがある
- 以前より「やる気」が出にくくなった
- 将来のことを考えると不安でいっぱいになる
ホルモンバランスの変化だけでなく、
仕事・家庭・介護・人間関係などのプレッシャーも重なり、
心が揺れやすくなる時期でもあります。
日常で意識したいこと
- 「性格が弱いから」ではなく、「ホルモンと環境の影響で揺れやすい時期」と捉える
- 一人で抱え込まず、信頼できる人に「実は最近しんどくて…」と打ち明けてみる
- 小さな「楽しみ」や「ごほうび」を、あえて予定に入れておく
- 睡眠不足や極端な疲労が続くと、気持ちの浮き沈みも大きくなりやすいので、
休息の時間を「削らない」意識を持つ
医療機関への相談を検討したいサイン
- 何もする気が起きず、家事や仕事に支障が出ている
- 「いなくなりたい」「消えてしまいたい」と感じる瞬間がある
- 不安や焦りで眠れない日が続く
こうした場合は、更年期障害とともに、
うつ病や不安障害などが関わっている可能性もあります。
婦人科、更年期外来、心療内科・精神科など、
心と体の両方を見てくれる場所に相談してみてください。
3. 眠れない・だるい・なんとなく不調
- 夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れない
- 朝起きてもぐったりしている
- 頭痛・肩こり・関節痛など、原因がはっきりしない不調が続く
こうした「なんとなく」の不調も、更年期にはよく見られます。
日常でできる工夫
- 寝る前にスマホやパソコンを見る時間を少し減らしてみる
- 寝る1〜2時間前は、あたたかい飲み物やストレッチなど、
「落ち着くルーティン」をつくってみる - 軽い運動や散歩で、日中にほどよく体を動かす
- 休みの日に“寝だめ”しすぎるとリズムが崩れやすいので、
「ちょっと長め」くらいで調整する
それでも
「眠れないつらさ」「だるさ」が続く場合は、
一度医療機関に相談を。
4. デリケートゾーンの乾燥・性交時の痛み
- デリケートゾーンの乾燥・かゆみが気になる
- セックスの際に痛みやしみる感じがあり、つらい
- 膣のうるおいが減ってきた気がする
女性ホルモンの減少により、
膣や外陰部の粘膜が薄く・乾燥しやすくなることがあります。
日常で意識したいこと
- デリケートゾーン専用ソープ・保湿剤で、やさしくケアする
- 自己流の「洗いすぎ」「こすりすぎ」を見直す
- 性交時には、痛みをガマンせず、
潤滑ゼリーなどのサポートアイテムを使う選択肢も検討する
受診を考えたいサイン
- 出血するほどの痛みがある
- 日常生活でも、座っているだけで強い痛みやヒリつきがある
- 乾燥だけでなく、強いかゆみ・悪臭・おりものの変化がある
専門的な治療(局所用のホルモン治療など)でラクになる場合もあります。
一人で悩まず、婦人科で相談してみてください。
「更年期かな?」と思ったら、婦人科受診も選択肢に
こんなときは、自己判断だけで抱え込まず、
婦人科・更年期外来などで相談してみることをおすすめします。
- 日常生活(仕事・家事・育児など)に支障が出るほどの不調が続いている
- ホットフラッシュ・動悸・発汗などの症状が強い
- 生理が極端に不規則になったり、3か月以上止まっている
- 心身の不調が「更年期」なのか「別の病気」なのか、見分けがつかず不安なとき
医師と相談しながら、
- ホルモン補充療法(HRT)
- 漢方薬
- その他の治療・お薬
など、あなたの状態に合った選択肢が提案されることもあります。
「更年期=がまんして乗り切るしかない」時代ではなくなりつつある、
ということも、心の片隅に置いておいていただけたらと思います。
日常でできる、更年期ケアの基本
医療のサポートと並行して、
日常の中でできることもいくつかあります。
からだをいたわる生活リズム
- できる範囲で、起きる・寝る時間をおおまかにそろえる
- 「やるべきこと」だけで一日が埋まらないように、小さな楽しみを入れる
- 完璧な家事を目指さず、「今日はここまででOK」と区切る
食事と栄養のこと
- 極端な糖質制限・脂質制限など、偏りすぎた食事を避ける
- タンパク質・野菜・発酵食品などを意識してとる
- アルコールやカフェインの量・タイミングを少し気にしてみる
(※具体的な栄養素やサプリについては、コラムや医療機関での説明も参考にしながら考えていきましょう)
からだを動かす・ほぐす
- 毎日ハードな運動でなくても、「よく歩く日」を意識してみる
- 肩まわりや背中をほぐすストレッチで、こわばりをゆるめる
- 深い呼吸を意識しながら、体をゆっくり動かす時間をつくる
心のケア
- 「しんどい」と言葉にしてみる(家族・友人・専門家でもOK)
- 自分の気持ちを書き出してみる
- 好きな香り・音楽・趣味など、「何もしない時間」に少し足してみる
FemTure Houseでお手伝いできること
FemTure Houseは、
医療と日常のあいだをつなぐ“ケアの中継地点”のような場所でありたいと考えています。
更年期かな?と思ったとき、FemTure Houseでは次のようなお手伝いができます。
- ホットフラッシュやのぼせがつらい方への、衣類・インナー選びのご相談
- 冷え・だるさが気になる方への、腹巻き・温熱パッド・レッグウォーマーなど温活グッズのご紹介
- デリケートゾーンの乾燥・性交時の痛みが気になる方への、
保湿ケア・潤滑ジェルなどフェムケアアイテムの特徴説明 - エクオールをはじめ、更年期世代を意識したサプリメントや発酵食品についての一般的な情報提供
(※効果を断定する表現は避け、薬機法に配慮したご案内を行います) - 「更年期ってどうしたらいいの?」というモヤモヤを、
一緒に整理していく対話のお時間
診断や治療はできませんが、
「病院に行く前の不安整理」や
「治療を続けながら、日常でできるケアの相談をしたい」ときに、
ふっと立ち寄ってもらえる場所でありたいと思っています。
更年期についてもっと知りたい方へ(コラムのご案内)
FemTure Houseでは、今後も更年期にまつわるコラムを発信していく予定です。
例えば——
- 更年期とは? 年齢・ホルモン・症状の基礎知識
- 更年期症状と上手につき合うためのセルフケア
- 更年期とデリケートゾーンの乾燥・性交痛について
- HRT(ホルモン補充療法)や漢方など、治療の選択肢の基礎知識
- エクオールをはじめ、更年期世代が気になるサプリの考え方
「知ること」は、
“よく分からない不安”を、“自分で選べる安心”に少しずつ近づけてくれる力があります。
まとめ ― 「更年期だから仕方ない」で終わらせないために
更年期は、誰にとっても「からだと生き方が変わっていく時期」です。
- なんとなく不調が続く
- 自分だけ取り残されているように感じる
- これから先の自分の人生に、不安を感じてしまう
そんな気持ちになることがあっても、それは決して「弱さ」ではありません。
大切なのは、
「更年期だから我慢」ではなく、
「更年期だからこそ、自分を大切にしていい」と思えること。
一人で抱え込まずに、
- 医療機関
- 信頼できる人
- そしてFemTure House
など、頼れる場所をいくつか持っておけたら、きっと心強いはずです。
「もしかして更年期かな?」と感じたときは、
よかったらFemTure Houseにも、あなたのお話を聞かせてください。
一緒に、これからの自分のからだとの付き合い方を考えていきましょう。