こんな「デリケートゾーンの不快感」はありませんか?
- ときどき、かゆみやヒリヒリ感が気になる
- においやムレが気になって、人前でソワソワしてしまう
- おりものの量や色が「前と違う気がする」と感じる
- 下着やナプキンとのこすれで、赤み・かぶれが出やすい
- 乾燥しているような、つっぱるような違和感がある
- 生理中・おりものシート・尿もれ対策などで、いつもムレている感じがする
「場所が場所だけに、友だちにも家族にも言いづらい」
「病院に行くほどなのか分からない」
——そんなふうに、一人で抱え込んでしまいがちな部分がデリケートゾーンです。
FemTure Houseでは、
医療機関での診断や治療の前後にできること、
毎日のセルフケアで少しラクにできることをいっしょに考えていきます。
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デリケートゾーンが不快になりやすい理由
デリケートゾーンは、からだの中でもとくに繊細な部分です。
- 下着やナプキン、吸水シートなどが重なり、湿度・温度が高くなりやすい
- 摩擦・ムレが続き、こすれ・かぶれが起こりやすい
- 膣まわりの皮膚は、もともと薄くてデリケート
- 膣の中は弱酸性の環境が保たれており、バランスが崩れるとトラブルが出やすい
- ホルモンバランスや体調、ストレス、年齢の変化などの影響も受けやすい
不快感が出るのは、
「自分のケアが悪いから」ではなく、そもそもトラブルが出やすい場所だから、という側面もあります。
そのうえで、
- 放っておかない方がよいサイン
- セルフケアで変えていけるポイント
を知っておくことが、自分のからだを守ることにつながります。
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お悩みタイプ別にみるデリケートゾーンの不快感
ここからは、よくあるお悩みをタイプ別に整理してご紹介します。
気になるところから読んでみてください。
1. かゆみ・ヒリヒリ感が気になる
- ナプキンやおりものシート、下着とのこすれでムズムズする
- 洗ったあとのつっぱり感やヒリヒリ感が残る
- 痒くてつい掻いてしまい、さらにしみる
こうした症状の背景には、
- ムレ・摩擦によるかぶれ
- 洗浄力の強い石けんやボディソープによる刺激
- 乾燥や年齢による皮膚の変化
などが重なっていることがあります。
自宅でできるセルフケアのポイント
- ゴシゴシこすらず、「手のひらでやさしく洗う」ことを意識する
- ボディソープではなく、デリケートゾーン専用ソープの使用を検討する
- 入浴後は、タオルでポンポンと押さえるように水分をとる
- 乾燥が気になる場合は、専用の保湿アイテムの利用も選択肢に
- 化学繊維が多い下着よりも、肌あたりのやさしい素材を選ぶ
こんなときは受診をおすすめします
- 強いかゆみが続いて眠れないほどつらい
- 赤み・腫れ・ただれ・水ぶくれがある
- 掻きこわして出血してしまう
- 白いポロポロしたおりもの+強いかゆみがある
カンジダ膣炎など、治療が必要な状態が隠れている場合もあります。
がまんせず、婦人科や皮膚科で相談してみてください。

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2. においが気になる
- 一日動き回ると、ムレやにおいが気になってしまう
- 生理中、ナプキンを替えるたびに「ニオっていないかな…」と不安になる
- パートナーとの距離が近いとき、においを気にしてしまう
デリケートゾーンのにおいは、
汗・皮脂・おりもの・経血など、さまざまな要素が混じり合って生じます。
セルフケアで意識したいこと
- 通気性のよい素材やサイズ感の下着を選ぶ
- ナプキンやおりものシートは、可能な範囲でこまめに交換する
- 就寝時など、つけなくてよい時間は「なにもつけない時間」をつくる
- 洗いすぎはかえってバランスを崩すこともあるため、「におい=強く洗う」になりすぎないよう注意する
受診を考えた方が良いサイン
- 急に魚のような強い悪臭がする
- においとともに、黄緑っぽいおりものや泡立つようなおりものが増えた
- においの変化とともに、かゆみ・痛み・出血などが出てきた
細菌性膣症や性感染症など、治療が必要な場合もあります。
気になる変化が続くときは、迷わず受診を検討してみてください。
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3. おりものが気になる
- 量が「増えた」「減った」と感じる
- 色や粘り気が変わった気がする
- におい・かゆみ・痛みも一緒に出ている
おりものは、本来膣内を守るための大切な分泌物です。
生理周期や体調によって、量や状態がある程度変化するのは自然なことでもあります。
セルフケアでできること
- おりものシートを使う場合は、長時間つけっぱなしにせず、こまめに交換する
- 通気性のよい下着・衣類を意識する
- 気になるときは日付や状態をメモしておくと、変化の傾向がつかみやすくなります
受診の目安になるサイン
- 黄緑色・灰色・泡立つようなおりものが続く
- 血が混じったような色が頻繁に出る
- 強い悪臭・かゆみ・痛みを伴う
- 性交時の痛みや出血もある
こうした場合は、感染症や子宮・膣の病気が隠れている可能性もあるため、
婦人科を受診してしっかり確認してもらうことをおすすめします。
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4. 乾燥・つっぱり感が気になる
- 洗ったあと、カサカサ・つっぱるような感じがする
- ショーツが当たる部分が、いつもピリピリする
- 以前よりも肌が薄くなったように感じる
年齢を重ねるにつれて、ホルモンバランスの変化により、
膣まわりの皮膚や粘膜が乾燥しやすくなることがあります。
セルフケアのポイント
- 強い洗浄力のボディソープで毎回ゴシゴシ洗うのを控える
- デリケートゾーン専用のソープを使い、「必要なうるおいを残す」ケアに切り替える
- 入浴後、必要に応じてデリケートゾーン用の保湿ジェルやオイルを検討する
- 下着のゴムや縫い目が当たりすぎないデザインを選ぶ
受診を考えたいとき
- 乾燥だけでなく、裂けるような痛みや出血がある
- 性交のたびに痛みが強く、つらい
- 更年期症状と合わせて、膣の乾燥が気になる
更年期以降の膣や外陰部の乾燥は、
ホルモン補充療法や局所治療など、医療の力でよくなることもあります。
婦人科で選択肢を相談してみるのも一つの方法です。

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5. 生理中・尿もれ対策などでかぶれやすい
- ナプキンやパッドを長時間つけていると、必ずかぶれてしまう
- 生理中は毎回、皮膚トラブルとのセットになっている
- 尿もれパッドやおりものシートを一日中使っていて、赤みやかゆみが続く
「必要だから使っているのに、肌トラブルの原因にもなってしまう」
という、ジレンマを感じやすい部分です。
セルフケアのヒント
- 可能であれば、こまめに交換する回数を少し増やす
- 夜だけでも、通気性のよいショーツや吸水ショーツに切り替える
- 肌に当たる部分の素材や縫い目の位置を見直してみる
- 生理中は、デリケートゾーン専用ソープ+やさしい保湿ケアを意識する
受診の目安
- 皮膚が割れてしまう、ただれている、出血している
- 痛みで歩くのもつらい
- 自分ではかぶれだけだと思っていたが、症状が長引いている
炎症だけでなく、感染症などが絡んでいる場合もあります。
「いつものこと」とがまんせず、早めに受診を検討してみてください。
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こんな症状は婦人科・皮膚科への受診も考えて
デリケートゾーンの不快感の中には、セルフケアで様子を見てもよいものと、
早めの受診が安心につながるものがあります。
次のような症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、
婦人科や皮膚科で相談することをおすすめします。
- 強いかゆみや痛みが続き、日常生活に支障が出ている
- 赤み・腫れ・ただれ・水ぶくれ・しこりがある
- 悪臭を伴うおりものの変化がある
- 血の混じったおりものや、性行為時の出血がある
- 発熱や全身のだるさを伴う
- 性感染症の心配がある
FemTure Houseでは診断や治療は行えませんが、
「これは受診のサインかもしれない」という気づきや、
受診に踏み出すまでの不安の整理をお手伝いしていきます。
デリケートゾーンケアの基本
デリケートゾーンのケアで大切なのは、
**「清潔に」+「やさしく守る」**のバランスです。
- ゴシゴシこすらず、手のひらでやさしく洗う
- ボディソープではなく、pHや刺激に配慮した専用ソープを選ぶ
- 洗ったあとはしっかりすすぎ、タオルで押さえるように水分をとる
- 乾燥が気になる場合には、専用の保湿ケアアイテムを使う
- 通気性や肌ざわりのよい下着・衣類を選ぶ
- 生理用品やおりものシートは、可能な範囲でこまめに交換する
「これが絶対の正解」というケアはなく、
体質や年齢、ライフスタイルによって合う方法は少しずつ違います。
だからこそ、
“自分に合う心地よさ”を探していくプロセスを大切にしていけたらと思います。
FemTure Houseでできるサポート
FemTure Houseでは、デリケートゾーンの不快感に対して、次のようなサポートを行っています。
- デリケートゾーン用ソープや保湿ジェル・オイルなど、
アイテムごとの特徴や選び方のご説明 - 吸水ショーツや通気性のよいショーツなど、
「ムレ・におい・かぶれ」を意識したアイテムのご提案 - 「かゆみ」「乾燥」「におい」「ムレ」など、
お悩みベースで商品を比較しながら選ぶお手伝い - お話ししづらいテーマであることに配慮し、
無理に詳しく聞き出さず、ご本人のペースを尊重した接客 - 店頭だけでなく、公式LINEなどを通じた文章でのご相談もお受けしています
「どれを選んだらいいか分からない」
「今のケアで合っているのか知りたい」
といった、ふわっとしたご相談も歓迎です。
もっと知りたい方へ(コラム・読みもののご案内)
デリケートゾーンについて、
「なんとなくタブー」「よく分からないまま自己流」という方も多い分野です。
FemTure Houseでは、次のようなテーマのコラムも発信していく予定です。
- デリケートゾーンのpHバランスと、専用ソープを使う意味
- デリケートゾーンの正しい洗い方・ケアの手順
- 吸水ショーツ・おりものシートとの上手な付き合い方
- カンジダ膣炎など、よくあるトラブルの基礎知識
- 更年期とデリケートゾーンの乾燥について など
「知ること」は、不安を和らげる大きな一歩です。
気になるテーマがあれば、ぜひあわせて読んでみてください。
まとめ ― 話しづらいことほど、一人で抱え込まないで
デリケートゾーンの不快感は、
- 恥ずかしさ
- 誰にも相談しづらい空気
- 「こんなことで受診していいのかな」という迷い
によって、長く一人で抱えてしまいやすい悩みです。
でも本当は——
「気になる」時点で、ケアしていいし、相談していいことです。
うまく言葉にできなくても、
症状がはっきりしていなくても、大丈夫。
FemTure Houseは、
あなたが自分のからだにやさしく向き合うための、
ちょっとした「よりどころ」になれたらうれしいです。
一人でがまんせず、よかったら、まずはお気持ちを聞かせてください。