こんな「セックスの痛み・違和感」はありませんか?

  • 挿入のときに、入り口が強く痛む
  • 最初は大丈夫でも、途中からヒリヒリ・擦れるような痛みが出てくる
  • セックスのあとに、しばらくジンジンした痛みが続く
  • 毎回痛みが怖くて、セックス自体が憂うつになってしまう
  • 「痛い」と言いづらくて、我慢してしまう
  • パートナーとの気持ちがずれているように感じて、心までつらくなる

セックスの痛みや違和感は、
めずらしいことでも、あなた一人の問題でもありません。

でも、
「恥ずかしくて誰にも言えない」
「相談していい内容なのか分からない」

と、長いあいだ一人で抱えこんでしまう方がとても多いテーマでもあります。

FemTure Houseでは、
セックスの痛み・違和感を
“我慢するもの”ではなく、“ケアしていいもの”としてとらえています。

ここでは、原因に関係するかもしれないポイントや、
日常でできる工夫、医療機関を受診した方がよいサインなどを、やさしく整理してみます。


「セックスの痛み・違和感」はめずらしいことではありません

セックスのときの痛みは、医学的には「性交痛(せいこうつう)」とも呼ばれます。

  • 膣まわりやデリケートゾーンの乾燥
  • 緊張や不安による筋肉のこわばり
  • 急ぎすぎた進行や、準備不足
  • 感染症・炎症・ホルモンバランスの変化
  • 子宮内膜症などの婦人科疾患

など、さまざまな要因が絡んで起こることがあります。

「痛いのは自分が弱いから」「ガマンできない自分が悪い」
——そんなふうに、ご自身を責める必要はまったくありません。

まずは、
「よくある悩みの一つ」「ケアや相談の対象になるもの」
だと知っておいていただけたらと思います。


痛み・違和感が出やすいシーンと、その背景

ここでは、おもなパターンごとに見ていきます。
※以下はあくまで一般的なイメージであり、必ずしも原因を断定するものではありません。

1. 挿入のとき・最初の一歩が痛い

  • 膣の入り口(前側)がチクッとする
  • 「壁にぶつかる」ような感覚がある
  • 恐怖感が強く、体が反射的にこわばってしまう

こんな場合には、

  • 潤い不足(膣の乾燥・興奮が追いついていない)
  • 心の準備が整う前に、進行が早すぎる
  • 過去の痛い経験から、「また痛いかも」と無意識に力が入ってしまう

といったことが関わっていることがあります。

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2. 途中からヒリヒリ・擦れるような痛みが出てくる

  • 最初は大丈夫なのに、時間がたつと痛みが出てくる
  • ヒリヒリ・ピリピリした感覚が残る

こんなときには、

  • 潤いが途中で足りなくなってくる
  • 摩擦が強くなりすぎている
  • デリケートゾーンの粘膜が少し傷ついている

などが背景にあるかもしれません。

3. セックスのあとに痛みや出血がある

  • 終わったあとに、しばらく強い痛みが続く
  • 少量の出血が見られる
  • 何度も同じようなことが起こる

この場合は、

  • 膣や子宮の入り口の小さな傷
  • 炎症や感染症
  • 子宮頸部・膣・子宮などの疾患

が関係していることもあります。
繰り返す場合や、出血が続く場合は、必ず婦人科で相談を。

4. 気持ちが追いつかず、体がこわばってしまう

  • 本当は気が進まないのに、断りづらくて応じてしまう
  • 過去の傷ついた経験を思い出してしまう
  • 「痛いと言ったら嫌われるかも」と不安になる

心が「NO」と言っているとき、
体もそれに合わせて、自然とこわばってしまうことがあります。

この場合、
からだのケアだけでなく、心のケアやパートナーとのコミュニケーションも大切になってきます。


自宅でできるセルフケア・工夫

ここからは、
日常で意識できるポイントをいくつかご紹介します。

1. 乾燥対策と潤滑ゼリー

  • 膣やデリケートゾーンが乾燥していると、摩擦による痛みが出やすくなります。
  • 潤滑ゼリー(ローション)は、
    「痛みをごまかすもの」ではなく、
    粘膜を守るサポートアイテムとしてとらえてOKです。

たとえば、

  • 更年期前後でうるおいが減ってきたと感じるとき
  • ピルの使用などで、膣のうるおいが減ったと感じるとき
  • 「いつも最初が痛くなりがち」というとき

などに、潤滑ゼリーや膣保湿ジェルを取り入れることで、
負担を軽くできる場合があります。

※使用にあたっては、製品ごとの注意事項(避妊具との相性など)を必ずご確認ください。


2. デリケートゾーンケアを見直す

  • ボディソープでゴシゴシ洗う
  • きつめの下着でこすれが起きやすい
  • 乾燥しても、何も塗らない

こうした習慣は、粘膜や皮膚を弱らせ、
「ちょっとした刺激でも痛みやすい状態」に近づけてしまうことがあります。

  • デリケートゾーン専用ソープでやさしく洗う
  • 必要に応じて、デリケートゾーン用の保湿アイテムを取り入れる
  • ゴムの跡がくい込まないサイズ・デザインの下着を選ぶ

など、「守るケア」を意識していくことも大切です。


3. パートナーとのコミュニケーション

セックスの痛み・違和感は、
からだだけでなく関係性のストレスにもつながりやすい部分です。

  • 「今日はちょっとしんどいかも」
  • 「もう少しゆっくり始めてほしい」
  • 「ここまでは大丈夫だけど、これ以上は怖い」

といった気持ちを、少しずつ言葉にしていくことも、
大切なケアの一つです。

最初から上手に話せなくても、

  • 「最近、ちょっと痛いことがあって…」
  • 「もう少し相談しながら進めたい」

といった一言からでも大丈夫です。

もし、話しても理解が得られず、
「我慢するしかない」と感じてしまう場合には、
お一人で抱え込まないで、信頼できる第三者や専門家にも頼ってみてください。


4. 骨盤底筋をゆるめる・ととのえる

強い緊張や不安があると、
骨盤の底を支えている「骨盤底筋(こつばんていきん)」がキュッと縮こまり、
挿入時の痛みにつながることがあります。

  • 深くゆっくり呼吸をしながら、
    肛門や膣のあたりを「ふわっとゆるめる」イメージを持つ
  • 入浴やあたたかい時間帯に、体全体をストレッチでほぐす

など、全身の力を抜く練習も役立つことがあります。

(専門的な骨盤底筋トレーニングや、ダイレーターなどの器具を用いたケアは、
医療機関や専門家の指導のもと行うのが安心です)


こんなときは、必ず医療機関へ相談を

次のような症状がある場合は、
セルフケアだけで様子を見るのではなく、
早めに婦人科などに相談してください。

  • 毎回、強い痛みでセックスが続けられない
  • 挿入自体がほとんどできない/どうしても体が拒否してしまう
  • 出血が何度も起こる、もしくは量が多い
  • 強い悪臭や、おりものの異常を伴う
  • 発熱・強い腹痛・下腹部の圧迫感などが続く
  • 痛みが長期間続いており、日常生活にも影響している

子宮内膜症、子宮筋腫、膣炎・子宮頸部の病気、性感染症など、
治療が必要な病気が隠れている可能性もあります。

「恥ずかしい」「言いづらい」と感じるかもしれませんが、
医療の現場では日常的に扱われている相談です。
一人で抱えこまず、ぜひ専門家の力も借りてください。


心のしんどさにも目を向けてみる

セックスの痛み・違和感は、
単に「体の問題」だけでなく、心の状態とも深く結びついています。

  • 過去のつらい経験
  • 無理に応じてしまった記憶
  • パートナーとの関係性の悩み
  • 性に対する価値観や、周囲から受けたメッセージ

こうしたものが、
「体のこわばり」や「痛みの感じ方」に影響していることも少なくありません。

  • カウンセリング
  • 信頼できる人との対話
  • 性に関する正しい情報を知ること

などは、心を少しずつほどいていく助けになります。

「心の問題か、体の問題か」をはっきり分けるというより、
どちらも大切にしながら、自分を守る選択をしていくことが大事です。


FemTure Houseでお手伝いできること

FemTure Houseでは、
セックスの痛み・違和感に悩む方に、次のようなサポートを行っています。

  • 膣やデリケートゾーンの乾燥が気になる方への、
    潤滑ゼリー・保湿ジェルなどフェムケアアイテムの特徴説明
  • デリケートゾーンのお肌・粘膜の状態を整えるための、
    洗浄・保湿ケアの方法や専用ソープのご紹介
  • 更年期世代の方に向けた「乾燥対策」としてのフェムケア提案
  • 骨盤底筋ケアや、セックスの痛みと関連のあるアイテムについての一般的な情報提供
    (※使用方法や適応については、医療機関での指導が必要な場合もあります)
  • 「どこまで医療に相談すればいいか分からない」ときの、不安の整理のお手伝い

スタッフは、
「恥ずかしいから言いづらい」と感じがちなテーマほど、やさしく丁寧に向き合いたいと考えています。

いきなり詳しく話さなくても大丈夫です。

  • 「実はちょっと痛みがあって…」
  • 「なんとなく違和感が気になって」

といった一言から、一緒に状況を整理していければと思います。


まとめ ― 痛みを「我慢するもの」にしないために

セックスの痛み・違和感は、
決して「わがまま」でも「気のせい」でもありません。

  • からだの状態
  • 心の状態
  • パートナーとの関係
  • これまでの経験や価値観

さまざまな要素が重なって生まれるものだからこそ、
一人で抱えこまず、少しずつ言葉にしていくことが大切です。

  • 医療機関で相談すること
  • 信頼できる人に打ち明けること
  • フェムケアアイテムやセルフケアを取り入れてみること

どれも、「自分のからだと心を大切にする選択」です。

もし今、
「痛いのが当たり前になっている」
「がまんするしかないと思っていた」

というお気持ちがあったら、
その感覚を、今日ここから少しずつ手放していけますように。

FemTure Houseも、そのお手伝いができたらうれしいです。
よかったら、一度お話を聞かせてください。

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